花輪線の鹿角ツアー、申し込み殺到 盛岡周辺から

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 盛岡周辺に住む人たちに、花輪線の乗車と鹿角市の魅力をセットで提供するミニツアーが人気で、申し込みの受け付け開始直後に定員に達する企画が相次いでいます。

 このミニツアーは、花輪線の利用促進と、新たな鹿角ファンづくりを目的に、市が今年度に本格スタートさせたものです。

 大勢が住み、線路でつながっている、盛岡やその周辺に住む人をターゲットにして、鹿角や近隣の魅力を味わう企画を提供しています。

 これまでにモモ狩りや紅葉など5つの企画で募集していますが、すべてが定員の30人程度に達するとともに、うち3つの企画は、申し込みの受け付け開始から30分以内に定員に達しました。

 ツアーの内容は、例えばモモ狩りの企画では、「北限の桃」の収穫と、アップルパイ作り、大湯環状列石の見学、それに道の駅でのランチなどがセットになっています。

 市から事業委託を受けている「かづの観光物産公社」によりますと、そうした盛りだくさんの内容を日帰りで楽しめること、大手旅行会社では気づけない魅力を取り上げていることなどが喜ばれています。

 また、花輪線ののんびりした雰囲気や、車窓の景色の美しさも好評で、「景色や乗り心地の良さを初めて知った」とか、「車を運転せずにゆっくり楽しめる日帰り旅行もたまにはいい」などの声が聞かれるそうです。

 公社では、「着地型旅行商品の一つの形として需要があることを確認できた。継続し、定期的に花輪線で鹿角に遊びに来てもらうきっかけにしたい」としています。