鹿角市教育委員会は、中学校のすべての運動部の休日の活動を地域で行う時期について、令和11年4月とする案を明らかにしました。
市教育委員会は、少子化のなかでも生徒が望む活動をできるようにすることなどを目的に、中学校の部活動について、競技、種類ごとに1つにまとめ、地域の団体が開催、指導する形にしたい考えです。
まずは休日の活動の地域移行をめざし、モデル団体による実証事業などを行っていて、その成果などをもとにスケジュールの案をまとめました。
案によりますと、国の改革の後期の実行期間のスタートが11年度と見込まれていることにあわせ、11年4月の時点で、市内すべての運動部の休日の活動が地域に移行している状態にしたい考えです。
準備が終わった部活動から順に地域移行を進めることにしていて、来年度末で20%、再来年度末で40%などと年次目標を立てています。
運動部は現在、7つの競技がありますが、市教育委員会は、すべての以降までにある程度の期間が必要と考えるいっぽう、期限があればそれを目標にできるという声があることなどを踏まえ、今回の案をまとめました。
いっぽう、吹奏楽部の地域移行もめざしていますが、現在のモデル事業をとおし、継続的な開催や楽器の運搬が難しいことなどを踏まえ、当面の間は、部活動指導員の配置の拡充と、市民団体の協力のもとで、検証を重ねていく方針です。
地域移行の検討委員会が16日夜、市役所で開かれ、移行時期の案について委員からは、「移行までの期間が長いため、11年度の時点で生徒や部活動の数がどれくらいまで減っているかを踏まえて検討するべきだ」などの声がありました。
市教育委員会では、「生徒の選択により、望む活動に取り組むことができる環境をつくりたい」としています。
スケジュールづくりでは今後、パブリックコメントなどが行われ、来年3月末に決定される予定です。
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