計画づくりで地域課題を共有 鹿角市の市民会議

計画づくりで地域課題を共有 鹿角市の市民会議

 鹿角市の総合的な計画づくりに意見を寄せる市民会議が開かれ、地域の課題について委員からは、農業や文化財などで外貨を稼ぐことなどが挙げられました。

 市は再来年度から5年間を期間とした市政の総合的な計画に市民の声を反映させようと、一般の人や各分野の代表など15人を招いた「かづの未来会議」を開いています。

 2回めの会議が28日夜に市役所で開かれ、町の課題と考えていることを挙げ合いました。

 まちづくりの戦略の分野では、農業や文化財、スポーツで、外貨をさらに稼ぐことが提案されました。

 委員からは、「素材がいろいろあるのに、売り出せていない」とか、「花輪ばやしや毛馬内の盆踊で、体験型やVIP向けの企画などを用意してはどうか」、また「市は駅伝のまちだとアピールしているが、強豪ではないため武器にできていない」などの意見が出ました。

 いっぽう、市民と行政がともに行動できていないとする指摘もありました。

 委員からは、「まちをつくるには、行政と市民の両方が必要だが、行政に任せきりになっていないか」とか、「市民、行政、企業が共通の目標を意識した方がいい」などの声が聞かれました。

 このほかの課題として、市内唯一の高校のブランド力を高めること、若い人の行政サービスへの関心の低さ、自治会の参加者減少による弱体化などが挙げられました。

 鹿角市総合戦略室は、「みんなが共有できる計画にしたい。この日の意見は基本構想の部分に反映させたい」としています。

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