太陽光発電など二酸化炭素の排出量を減らす設備を導入している住宅の見学会が鹿角市で開かれ、関心をもつ人などがその効果を実感しました。
これは、2030年までのゼロカーボン達成をめざしている市が17日に開いたもので、関心をもつ人およそ10人が参加しました。
会場になった鹿角市八幡平の住宅は、40代の男性が3年前に建てたもので、太陽光発電のパネルを、太陽の向きを考慮し、住宅ではなくカーポートの屋根に設置しています。
また蓄電池もあわせて導入し、余った電力を有効に活用するとともに、電力会社に売電もしています。
暖房は薪ストーブにしたほか、住宅内の気密性を高める構造にしています。
男性の妻は、「3.11の長時間の停電で困った経験から、あまり電気に頼らず、いろいろなエネルギーを効率的に使いたいと思った」「少し割高になったけれど、電気が止まっても暗くない、寒くない、安心を選びました」と紹介しました。
参加者たちは、発電量を質問したり、薪ストーブの温かさを体験したりして、その効果を実感していました。
また、薪割りの実演も行われ、道具を使って女性が次々と割っていく様子を見て、関心を示していました。
参加した50代の女性は、「限りある資源を考えると、必要な行動だと思います。蓄電に特に興味をもちました」と話していました。
鹿角市ゼロカーボン推進室では、「役に立つのか、得なのか、快適なのかを実際に味わって、参考にしてもらえるようにした。鹿角でも住宅での設備の導入に関心が集まり始めており、実現を後押しし、2030年までのゼロカーボン達成の一助にしたい」としています。
(写真はクリックすると見られます)