フレイルの早期発見へ健診 鹿角市

フレイルの早期発見へ健診 鹿角市

 元気な状態と介護が必要な状態の間をさす「フレイル」に早く気づけるようにしようという健康診断が鹿角市で行われ、高齢者たちが自身の状態を確認しました。

 これは、市が今年度に3つのモデル地区で始めた「フレイル健診」と呼ばれる取り組みです。

 フレイルは、早く気づくことで元の元気な状態に戻る可能性があるとし、75歳以上の人たちに受診を呼びかけています。

 19日は十和田地区の2回めが市民センターであり、およそ20人が参加しました。

 フレイルは移動機能に表れるとし、歩くスピードや姿勢、それに椅子に座った状態から片足もしくは両足で立ち上がる力などを調べていました。

 また口の健康や栄養の状態も重視されており、機械で測定するなどしたあと、歯科衛生士や管理栄養士から助言を受けていました。

 参加した80代の女性は、「3年ほど前から、家の掃除や片づけをしていて疲れを感じるようになった。グラウンドゴルフが好きなので、いつまでも健康でいられるように、みんなで楽しく運動をしていたい」と話していました。

 結果はチェックシートで各自に配布され、自分の今の状態を知るとともに、過去のデータと比較できるようになっています。

 鹿角市市民課の浅利康英主査(44)は、「買い物や地域行事への参加など、生活のなかで今までできていたことがつらくなっていると、フレイルが疑われます。栄養、運動、社会参加の3つを意識して、楽しみながら習慣にしてほしい」としています。

(写真はクリックすると見られます)