アクセス道の再整備が完成 鹿角市の十和田湖展望台

アクセス道の再整備が完成 鹿角市の十和田湖展望台

 鹿角市にある十和田湖の展望台「甲岳台(こうがくだい)」へのアクセス道を再整備する市の工事が、完成しました。

 鹿角市は十和田湖に接していないものの、市内唯一の展望台、甲岳台から湖を望めることから、市は十和田湖とのつながりをアピールするとともに、景色を楽しむ人やトレッキングをする人を呼び込もうと、アクセス道を再整備することにしました。

 展望台には国が平成9年に整備し、市が管理している東屋がありますが、アクセスの林道が狭く、車のすれ違いがしづらいことなどが人の呼び込みでネックでした。

 アクセス道は発荷峠の東の山林内にある、国が所有するもので、国道と展望台の距離はおよそ1.7キロです。

 環境省、森林管理署、それに文化庁にと手続きに時間を要したため2か年かかった設計に続き今年度、工事をしました。

 そしておよそ3千700万円を投じた工事が、今月10日に完成しました。

 展望台からの眺望は、周囲の木で見えにくい面があるいっぽう、湖面の多くや半島、それに八甲田の山並みなどが見渡せます。

 鹿角市産業活力課では、「大勢に知られている発荷峠からとは違う十和田湖の景色が見られます。先日オープンした湖畔の道の駅などとともに楽しんでほしい」としています。

 いっぽう、発荷峠の南西およそ2.5キロの山林でことし5月、クマによる人身事故が起きていますが、市は「別のエリアと位置づけており、アクセス道のあるエリアの入山の規制はしない」としています。

 ただしクマ対策を担当する部署では、「甲岳台も含め、もはや市内のどこででもクマとはちあわせになる可能性がある。いつでも、どこでも、クマに出合わない対策をしていてほしい」と呼びかけています。

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