花輪ばやしの運行組織が新体制 鹿角市

花輪ばやしの運行組織が新体制 鹿角市

 鹿角市最大の催しで、ユネスコ無形文化遺産に登録されている祭り「花輪ばやし」などを運行する組織が新しい人事を決め、来年の祭りに向けて体制を整えました。

 花輪ばやしと花輪ねぷたの運行の代表者たちでつくる「花輪ばやし若者頭協議会」の総会が18日夜、花輪のホテルで開かれ、新しい人事を決めました。任期は1年間です。

 組織を統括する会長は、旭町の石木田章吾さん。会長の補佐、代行をする副会長は、谷地田町の高村修平さんと、組丁の大里恒博さんです。

 また、運行の最高責任者となる外交部長は、舟場町の栁舘政利さん。中核の神事「朝詰」のみこし渡御や、事前の準備をまとめる総務部長は、舟場元町の阿部朗人(あきと)さん。交通関連を担当する交通施設部長は、横丁の吉田大介さんです。

 第57代の会長に就任した石木田さんは39歳。地元の建設会社に勤めています。ことしは外交部長を務めていました。

 就任にあたり石木田さんは、「伝統どおりのお祭りをやることが第一の目標だが、子どもも若者の少なくなっており、現状に見合った形に変えていくことが欠かせなくなっている」と課題を捉えています。

 そして、「大きな改革はできなくても、今の人数に適したお祭りの形にして、一人でも多くの子ども、若者が楽しめるようにしたい」と話しています。

 旭町からの会長の就任は4年ぶりで、通算で11人めの就任は新町と並んで最多です。

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