国立公園の八幡平で初積雪 平年より3日ほど遅く

国立公園の八幡平で初積雪 平年より3日ほど遅く

 秋田と岩手の県境にある八幡平の標高の高い所で20日、今シーズン初の積雪が観測されました。平年より3日ほど遅い「冬の知らせ」です。

 秋田地方気象台によりますと北日本は20日、西高東低の気圧配置となり、八幡平トロコの観測所では午前5時51分に3.2度まで冷えました。

 標高千613メートルの八幡平の9.5合めにある八幡平パークサービスセンターのスタッフによりますと、この冬初めての積雪をこの日の朝に確認したということです。

 午前10時ごろ、山頂駐車場の周辺では、道端の草や葉の上に雪がうっすらと積もっていました。

 紅葉を見に来ていた人たちが多くおり、思いがけない雪に触れて喜んだり、霧氷で輝くオオシラビソの森を撮影したりしていました。

 青森県八戸市から訪れていた60代の男性は、「紅葉を見ながらここまで来ていたので、まるで別世界だ」と話していました。

 自然公園財団八幡平支部によりますと、10月20日の初雪の確認は、去年より1日早くなりましたが、過去10年のなかでは4番めに遅くなりました。

 パークサービスセンターでは、「この時期は美しい霧氷や、紅葉と雪の共演が見られるかもしれないので、厚着を用意し、道路の情報を確認してから遊びに来てほしい」と誘っています。

 八幡平アスピーテラインではこの時期、夜間の通行止め措置がとられていますが、道路の状況により日中でも通行止めになる可能性があります。

 また来月5日夕方には一部区間で冬の通行止めが始まるため、秋田、岩手間の通り抜けの観光は、今だけの楽しみになっています。

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