芸術の秋に、市民の芸術、文化の活動の成果を披露し合う催しが鹿角市で開かれました。
「チャリティー芸能祭」と題した恒例の催しが29日、花輪の複合施設「コモッセ」で開かれました。
出演したのはおよそ20の団体の110人ほどで、発表の内容は、日本舞踊、モダンバレエ、民話の語り、民謡、コーラスなどと多彩です。
そのうち謡曲の会は、主催者が節目を迎えたのにあわせてめでたい曲を披露し、5人の演者たちが七五調の歌を朗々と歌い上げていました。
またフラダンスのサークルは、絆をテーマにした曲を披露し、7人のダンサーたちが優雅で滑らかなダンスを笑顔で踊っていました。
フラダンスを披露した60代の女性は、「踊っていると、日ごろのことを忘れて、フラの世界に没頭できるので、夢中になっています。初めて前列で踊りましたが、皆さんのおかげでうまくいったので、うれしいです」と話していました。
また、観覧していた70代の女性は、「いろいろな発表が見られるので、楽しみにしています。舞台に立っている人たちの努力に拍手を送ります」と話していました。
主催した鹿角市芸術文化協会の黒澤一夫会長(74)は、「芸術、文化は、心を豊かにし、人生を楽しくしてくれます。努力が喜びになるところを大勢に味わってほしい」と話しています。