秋田県と青森県にまたがる十和田湖の特産、ヒメマスの釣りが解禁されました。ことしもそ上の進み具合がいま一歩ですが、釣り人たちがその苦戦も楽しんでいます。
十和田湖のヒメマス釣りは近年人気で、遊漁券を購入して、決められた場所で楽しめます。
資源の保護を目的に釣りができるシーズンが限定されていて、解禁日の1日は平日とあって多くはないものの、小坂町の大川岱などに釣り人たちが訪れていました。
そして、国立公園の抜群のロケーションのなか、魚のえさに似せたルアーなどの釣りで、産卵のために接岸した、婚姻色のオレンジを帯びたヒメマスを狙っていました。
ことしも去年に続き、9月中の水温が高かったことなどから、そ上があまり進んでいないとみられ、釣り人たちの釣果はいま一歩のようです。
盛岡市から来ていた50代の男性は、「ずいぶん前は家族2人で40匹釣った時もありましたが、最近はあまり釣れません。その難しさも醍醐味です」と話していました。
また花巻市から訪れていた20代の男性は、「ようやく釣れた時のうれしさを味わいたくて、通っています。きょうは5時間で4匹釣れたので、オスは塩焼きを、メスはいくらと一夜干しを、酒と一緒にやります」と笑顔を見せていました。
地元の漁協によりますと、ふ化と放流のための親魚の捕獲の数がことし、過去最少だった去年は上回っているものの、平年に大きく届いていないということです。
このため、ふ化場の周辺およそ4キロを禁漁区に設定していて、資源保護への協力を呼びかけています。
(写真はクリックすると見られます)