国道の整備を秋田県に要望 秋田・青森の市町村

国道の整備を秋田県に要望 秋田・青森の市町村

 鹿角市や小坂町などを通る国道の整備をめざす沿線の自治体が、秋田県鹿角地域振興局に合同で要望をしました。

 これは、「八戸・能代間」、「角館・大鰐間」、それに「国道454号」の3つの道路の整備促進をめざす団体によるものです。

 30日は、11の市町村の長や議長などおよそ20人が秋田県鹿角地域振興局を訪れ、兎澤繁友局長に要望書を手渡すとともに、重点に位置づける区間を示し、整備を求めました。重点区間はすべて継続の要望事項です。

 これに対し、振興局側が重点区間に対する現時点の位置づけを答え、国道282号の鹿角市毛馬内西町と小坂町万谷の間への歩道の設置については、「今年度も改良を実施しており、早期完成に向けて努める」と答えました。

 また、小坂ジャンクションの開通後に、町中心部との間で大型車の通行が増えている国道282号の改良については、「昨年度から2つの工区で着手しており、別の工区も調査設計をしている」と説明しました。

 いっぽう国道103号、104号の鹿角市大湯と田子町を結ぶバイパスの建設については、「昨年度、国の調整で勉強会が設立され、両県がニーズを調査している。今年度は医療圏における需要を調査することにしている」と述べ、実現性には言及しませんでした。

 また冬に閉鎖する国道341号の鹿角市と仙北市の間の通年通行の要望に対しても、「冬の安全を確保できないため困難だ。玉川温泉地区が孤立するおそれがあり、緊急車両が鹿角側からもアクセスできるよう簡易除雪を続ける」と述べるにとどまりました。

 3つの同盟会の会長、副会長を務める関市長は、「整備は災害時の緊急輸送や、物流、観光による経済効果、医療ネットワークの構築にもつながる。特段の配慮をお願いしたい」としています。

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