ことし4月にスタートした鹿角市の鹿角高校の開校式が行われ、母体になった3校の伝統を受け継ぎつつ、新たな歴史を築いていくことを誓い合いました。
鹿角高校は鹿角市と小坂町の3つの高校が統合し、元花輪高校の施設を改修するとともに、実習棟、屋内運動場を新設して、4月に開校しました。
全校492人が、普通、産業工学の2つの学科での学習や、3校の部活動、学校行事を土台にした活動にすでに励んでいます。
28日は学校設置者の県教育委員会が主催する開校式が行われ、生徒、教職員のほか、来賓、地域の代表、元職員などおよそ650人が出席しました。
式辞で安田浩幸教育長は、「母体になった3校の卒業生や地域の人たちが、それぞれの高校に愛着を抱いており、その思いを鹿角高校につないでほしい」と述べました。
また佐藤貢校長は、「無事開校できたことに深く感謝します。鹿角高校の歴史と伝統、文化を築き上げていきましょう」と呼びかけました。
続いて、3人いる生徒会長の一人、3年、阿部未琉來(みるき)さんが、「高みをめざし、仲間と心身を鍛え、たくましく未来を切り開く鹿角高校生として成長すること、伝統を引き継ぎながら、時代にふさわしい校風を築き上げていくことを約束する」と誓いました。
校歌、校章の作成者が紹介されたあと、3校の歌詞も取り入れられた校歌を出席者たちが高らかに歌いました。
式典に続き、かつて全国に名をとどろかせた活動を引き継いだ吹奏楽部の記念演奏が行われ、地元の伝統芸能「花輪ばやし」をアレンジしたクラシック曲などの披露に大きな拍手が送られました。
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