小坂町の9月議会の一般質問が行われ、ことし3月に閉校したままになっている旧小坂高校の跡地利用について町は、見とおしが立っていないことを明らかにしました。
6日に行われた一般質問では、ことし3月に閉校した旧小坂高校の跡地利用に向けた現状について議員が質問しました。
町はことし2月以降、3回にわたり、町内外の事業者8社を招いて意見を聞いており、その内容について、「高低差もある広大な敷地すべてを一つの事業者で使うことはかなりハードルが高そうだ。複数の事業者が入る活用も検討が必要となりそうだ」と説明しました。
また現時点で所有者の県から、事業者に譲渡する考えがないと説明を受けていることを示し、「場合によっては町が活用の全体構想をつくって県と協議することも必要になるかもしれない」との可能性も示しました。
いっぽう、全国で徐々に取り組みが増えている、小中学校の給食の完全無償化について、複数の議員が町の考えをただしました。
これらに対し町教育委員会は、8年前から半額を助成しているほか、遠距離の場合の通学費、学校教材費、県大会以上の派遣費などの全額支援や、育児手当、医療制度の拡充をしていることなどを説明しました。
そのうえで、「食費であることから、保護者にある程度の負担をお願いしたい」とし、完全無償化にする考えが現時点ではないことを示しました。
また、どのような状況になったら検討するのかを問われ、「国または県で、学校給食の支援制度が制定された場合に検討したい」としました。
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