鹿角市と小坂町の管内の労働市場は、有効求人倍率が7か月続けて1.6倍以上で高止まっており、人材不足が深刻です。
ハローワーク鹿角の7月末時点のまとめです。
企業からの求人の数は756人で、求めが多いなかで、前の月からさらに16人増えました。
求人の増加は4か月ぶりですが、3年8か月にわたり700人以上の多くの求めが続いています。
対して、仕事を求めた人は455人で、前の月から20人増えましたが、企業の求めに大幅に届いていません。
求職者は4か月ぶりに増えましたが、3か月連続で400人台にとどまっています。
これらにより、仕事を求めた人一人に対し企業からの求人が何人あったかを示す有効求人倍率は1.66倍となり、前の月を0.04ポイント下回りました。
この水準が1.7倍を下回ったのは3か月ぶりですが、1.6倍以上となるのは7か月連続です。
そしてこの水準は、秋田県と全国の平均の1.24倍に比べ3割ほど高く、管内が特に人手が不足していることを裏づけています。
求人で多い業種は、製造業、建設業、医療・福祉などです。
ハローワーク鹿角では、「人手不足は続く見とおしにある。求職者に対しインターネットで求人情報を提供したり、求人を出している企業で条件変更があった場合の分かりやすい提示などでマッチングを進めていく」としています。