新教育長の任命案に千葉氏 小坂町

新教育長の任命案に千葉氏 小坂町

 小坂町は教育長に新たに、小学校長などを務めた千葉綾悦(りょうえつ)さんを選任したい考えを議会に明らかにしました。

 町によりますと、澤口康夫教育長がことし11月末の2期めの任期いっぱいで退任する意向を示しているということです。

 5日に開かれた議員全員の協議会で細越町長は、「新たな教育長に千葉さんを任命したい。学校現場に精通され、教育行政の識見も豊富であり、人格、識見、経験とも適任と確認している」と述べました。

 千葉さんは小坂町渡ノ羽(わたりのは)に住む63歳。昭和61年から35年間、鹿角市、小坂町などでの小学校教諭のほか、花輪小学校長、秋田県北教育事務所鹿角出張所の所長などを務めました。

 町は9月議会最終日の13日に、新教育長の任命案を提案する方針です。教育長の任期は3年間です。

 いっぽう町は議員全員の協議会で、町内の最終処分場に去年、基準を超えるダイオキシン類が入った焼却灰が運び込まれていた問題で、改善が図られているとして、再開に向け相手の市と協議していく方針を示しました。

 この問題は、去年10月と11月に、基準を超えるダイオキシン類が含まれた焼却灰285トンが小坂町尾樽部の最終処分場に運びこまれ、埋め立てられていたものです。

 町によりますと、原因は焼却炉の不完全燃焼だったと中間処理業者から報告されるとともに、焼却灰を出している千葉県の5つの市の市長から改善策が示されたということです。

 町は、「ロットごとに分析して基準値以下を確認してから搬出することとして、再開の協議を受けたい」と説明しました。

 議員側から大きな異論は出ませんでした。

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