地元就職希望の高校生が3番めの少なさ 応募開始、鹿角管内

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 来年春の高校の卒業予定者による就職希望の届け出が始まりました。鹿角管内では県内就職を希望する生徒の数が、少子化を受け、統計がある平成元年以降で3番めに少なくなっていて、事業所側には厳しい状況が続いています。

 新規高卒予定者の就職をめぐっては、5日に学校からの推薦が始まり、16日に就職試験が解禁されます。

 ハローワーク鹿角の7月末のまとめによりますと、管内の高校と支援学校の2校を来年春に卒業予定で、就職を希望する生徒の数は、全体のおよそ3割にあたる45人です。

 そのうち県内への就職の希望者は37人で、前の年から1人増えていますが、少子化と進学志向を受け、統計がある平成元年以降で3番めに少なくなっています。

 ただ、県外の希望者は8人で、県内希望率は82%と平成元年以降で最も高くなっており、高校生の地元志向が表れています。

 いっぽう、新規高卒予定者に対する管内の事業所の求人は、69社の188人で、前の年から3人増えていて、生徒側の希望者の数では大幅に足りていません。

 これらにより、7月末の時点で高校生一人に対し事業所から何人の求人があるかを示す管内の求人倍率は5.08倍と高水準で、前の年を0.06ポイント下回っていますが、依然として高い水準です。

 この水準は6年前に4倍を超えて以降、高止まりしていて、5倍台は3年連続です。

 ハローワーク鹿角では、「第一志望以外に進む場合や、公務員希望などからの変更などの際に、学校と連絡を取りながらフォローしていく」としています。