サイクルトレイン、来月に実証実験 花輪線

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 自転車を列車内に持ち込めるようにしてサイクリングを楽しむ人を呼び込もうと、花輪線で来月、実証実験が行われます。

 サイクルトレインと呼ばれるこのスタイルは、自転車を折りたたんだりせずそのまま列車内に持ち込んで乗車できるもので、普段使いと観光の両面で導入があります。

 これを花輪線でも可能にして乗客を増やそうと、沿線の自治体などでつくる協議会が、実証実験を企画しました。

 花輪線の沿線には自転車で楽しめそうなスポーツコースや景色の優れたエリアが多くあることから、自転車と列車に片道ずつ乗るスタイルを普及させたい考えです。

 実証実験の期間は来月の1か月間。対象の区間は岩手県八幡平市の北森駅と秋田県鹿角市の鹿角花輪駅の間です。

 利用できる列車は、昼すぎに発着する上下1本ずつ。自転車を持ち込める人の定員は、列車1本につき10人です。

 利用したい人は、発車時刻の1時間前までにインターネットによる申し込みが必要です。料金は運賃のみです。

 花輪線利用促進協議会では、「花輪線は季節ごとの美しい景色が強みであり、自転車でゆっくりと楽しんでほしい。インバウンドによる長期滞在も増えており、アクティブツーリズムの素材として期待している」としています。

 協議会は実証実験後、利用状況やアンケート調査を基に検証することにしていて、「検証結果と鉄道会社の判断によるが、できれば来年の春から紅葉シーズンまで本格実施したい。区間の延長も検討する」としています。

 協議会はホームページにサイクルトレインの特設ページを設けるとともに、花輪線沿線のサイクリングのモデルコースを紹介しています。