同じ場所の2つの発電所構想、同時に縦覧 鹿角市

同じ場所の2つの発電所構想、同時に縦覧 鹿角市

 鹿角市花輪のほぼ同じ場所で想定されている2つの風力発電所の構想が、ほぼ同時に市で公表されることになりました。

 一定規模以上の発電所を建設する場合、環境への影響に関する住民の意見を事前に聞く、環境アセスメントと呼ばれる手続きがありますが、今回、ほぼ同じ場所での構想が、ほぼ同じ時期に公表されることになりました。

 構想されている場所は、市の中心市街地の東側の山の上の、花輪上沼(うわぬま)を中心としたエリアです。

 事業者は、いっぽうが地元の有志などで設立された新会社「かづのグリーンエネルギー」。もういっぽうは東京に本社があり、すでに国内で風力発電所の建設、稼働の実績がある「グリーンパワーインベストメント」です。

 それぞれの現時点での構想は、高さ20メートル前後の風車を20基程度建設し、10年後ぐらいからの稼働を想定しています。

 鹿角市の環境保全審議会が9日に市役所で開かれ、市が2つの構想の概要を示したのに対し、委員からは、動植物や水脈への影響、観光地としての景観、それに建設で使う道路などについて注視するべきとの意見が出されました。

 また、「会社が撤退した、補助金がなくなり運営できなくなったなど、残骸が残るのは問題だ」との声も聞かれました。

 いっぽう環境とは別に、「地元に貢献が大きい事業所が建設できるように市で働きかけができないか」とか、「市民が両者のプレゼンを聞ける機会を設けてほしい」との意見もありました。

 構想されている建設地が重なっているため、土地所有者の国からどの事業者が了承を得るかが建設の条件になります。

 市によりますと、このエリアをめぐっては平成27年にも、今回の2社と別の事業所による風力発電所の建設に関する環境アセスメントが行われていました。

 今回の2件の環境アセスメントの縦覧は、いっぽうが今月2日から、もういっぽうが10日からそれぞれ1か月間、市役所で行われます。

(写真はクリックすると見られます)