冬休み中の子どもたちの勉強を地域の大人たちが応援する教室が鹿角市で始まり、高校生も指導者役として参加して、小中学生たちの学びをサポートしています。
「かづの未来塾」と題したこの教室は、子どもたちの学習をサポートするとともに、地域の大人たちの力を発揮する場面をつくろうと、市の教育委員会が4年前から行っています。
冬休み初日の26日、花輪市民センターには、市内の小学1年から中学1年までの子どもたちと、指導者役の元教師や学校のサポーターなどおよそ30人が集まりました。
教室が始まると子どもたちは、国語や算数のドリルなど、持参した冬休みの宿題を自習しました。
そして指導者役の大人たちが見て回り、アドバイスをしたり、答え合わせをしたりしました。
算数の宿題を教わっていた小学3年の女の子は、「宿題が早く終われば、たくさん遊べるので、勉強に来ました。教えてもらって、とても分かりやすかったです」と話していました。
いっぽう、指導者役の高校生の募集で今年度は、市外の高校からも受け付けていて、今回はこれまでで最も多い、10人を超える参加となっています。
参加した高校1年の女子生徒は、「問題を解く手順を追うように、教える言葉を選んでいるので、いい機会になりました」と話していました。
教室を主導する「地域学校協働本部」の田中覚(さとる)会長(68)は、「参加する子どもにリピーターが多く、いい機会を提供できていると手ごたえを感じる。高校生にも、地域の大人や子どもを身近に感じてほしい」と話しています。