販売額、過去5番めの好成績 鹿角市のモモ

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 鹿角市特産の「北限の桃」の販売額がことし1億4千万円近くにのぼり、高品質を背景に、産地化が始まってから20年あまりのなかで、5番めに高い額になりました。

 鹿角市のモモは、収穫直前の昼と夜の寒暖の差でできる高い糖度と、ほかの産地が品薄になった時期に出荷できることを強みにして、「北限の桃」の名でブランド化を進めています。

 地元の農協によりますとことしは、去年より8軒少ない125軒の農家で、去年より1ヘクタールほど少ないおよそ57ヘクタールで栽培されました。

 全体のおよそ72%を占める主力品種「川中島白桃」では、実が熟す、収穫直前の好天を受け、糖度が平均で平年より1.5度ほど高い13.7度と極めて甘くなりました。

 また、そうした高温のなかでの収穫のタイミングの見極めなど、長年培ってきた生産者たちの栽培管理の高さも、高品質になる足がかりになりました。

 その結果、総販売額は、農協での出荷が始まってから24年めのことし、過去5番めに高いおよそ1億3千800万円となりました。

 収穫量が去年とほぼ同じながら、販売額が1.3倍に増えており、出来の良さの裏づけになっています。

 また販売の単価が過去10年のなかで3番めに高くなり、高品質とともに、農協の出荷での努力が実りました。

 栽培の指導と、集荷、販売にあたっているJAかづのでは、「農家の栽培管理の良さと好天に恵まれて、過去最高の出来だったと評価をもらっている。その年の天候にあわせた管理を指導するとともに、高単価で販売できるよう努めていく」としています。