伝統工芸の教室に特別な講師 鹿角市

伝統工芸の教室に特別な講師 鹿角市

 鹿角の伝統的な草木染「茜染」の技術を体験する教室が開かれ、講師を特別な人たちが務めました。

 23日に十和田市民センターで開かれた女性たちの生涯学習の教室では、茜染が取り上げられましたが、その講師を務めたのは、高校生たちです。

 市民センターによりますと、教室の講師を高校生が務めるのは、これが初めてです。

 講師を務めた十和田高校の生徒6人は、春から授業や休日、さらに夏休みも使って、茜染について学んだり体験していて、自らも伝承役になろうと教室を提供してもらいました。

 10人あまりの受講者たちに対し高校生たちは、一工程ごとに繊細な作業が欠かせない茜染のポイントを説明し、時折パネルを使って、歴史なども解説しました。

 受講者たちは、「子どもの言葉で教わると分かりやすい」とか、「高校生で伝統的なことを体験しているのは素晴らしい」などと話しながら作業し、布がきれいに染め上がると、「素敵ね」などと歓声を上げていました。

 講師を務めた2年の女子生徒は、「ただ教わるだけでなく、教える側になるために詳しく勉強したので、学んだことが深まりました。茜染の楽しさを若い人たちに体験してほしい」と話していました。

 鹿角の草木染は、およそ千300年前の奈良時代から伝わるとされ、幕府や皇室に献上された記録も残りますが、伝統を受け継ぐ人たちによりますと、若い世代への継承が課題になっています。

 高校生たちを指導している「鹿角紫根染・茜染研究会」の関幸子(ゆきこ)会長(77)は、「高校生が地域の人に喜ばれながら教える場をもつことで、自信になるでしょうし、自分たちがしていることが未来につながっていくことを実感できると思います」と話しています。

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