認知症の人の捜索を町なかで訓練 鹿角市

認知症の人の捜索を町なかで訓練 鹿角市

 行方が分からなくなった認知症の人をいち早く探せるようにしようと、実際に町なかを歩きながら探す模擬訓練が鹿角市で行われました。

 これは、市の呼びかけで行われたもので、22日に十和田市民センターには、民生委員や認知症のサポーター、それに見守りの協定に参加している事業所などからおよそ40人が集まりました。

 探す役を務めた人たちは4人ずつのグループに分けられ、探す地域が指定され、歩きながら探しました。

 そして、同じ場所を行ったり来たりしている人や、立ち尽くしたままの人などを見つけると、声をかけて確認していました。

 5人配置された認知症の人役たちには、「はい」としか話さなかったり、会話に応じず歩き続けたりとそれぞれ設定があったため対応に苦慮していましたが、一休みするように誘ったり、聞き役を交代で務めたりしつつ情報を聞き出そうとしていました。

 また、認知症の人役のなかには、家族の情報などを携帯電話のカメラで読み取れるシールを身に着けている人もおり、探す役の人たちが理解を求めて読み取っていました。

 探す役を務めた60代の男性は、「話を聞いてもらえるように心がけたが、情報を聞き出すのが難しかった。周りにいる人に手伝ってもらって、話をする役や、身に着けているものを確認する役などと役割分担ができるといい」と話していました。

 鹿角市あんしん長寿課では、「認知症の人を捜す際は、命にかかわるケースもあるため、いち早い対応が重要です。そのうち帰ってくるだろうとか、ほかの人に迷惑をかけたくないから自分たちで探そうなどと思わず、すぐに警察や市に連絡してほしい」と話しています。

 国の推計では高齢者のおよそ6人に一人が認知症とされており、市では、「認知症はだれでもなりうる病気だと偏見をなくし、地域のみんなで見守れるといい」としています。

町なかを会場に行われた模擬訓練
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