花輪線は全区間が赤字 JRが各線区の収支公表

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 JR東日本は、利用者の少ない線区の収支を公表しました。花輪線は全区間が赤字です。会社では、沿線の住民と現状を共有し、持続可能なあり方を議論したいとしています。

 28日に発表されたのは、一日平均の乗車人数が2千人に満たない線区の一昨年度の収支などです。

 今回発表された66のすべての線区で赤字となっています。

 そのうち花輪線は、赤字額が大きい順に、鹿角花輪と大館の間が8億3千700万円の赤字。好摩と荒屋新町の間が7億8千600万円の赤字。それに荒屋新町と鹿角花輪の間が7億1千100万円の赤字です。

 いっぽう一日平均の乗車人数は、鹿角花輪と大館の間が最も多く524人。次いで好摩と荒屋新町の間が334人。荒屋新町と鹿角花輪の間は60人にとどまり、今回の公表された66の線区のうち2番めに少なくなりました。

 今回の公表全体で赤字額が最も大きいのは、羽越本線の村上と鶴岡の間で、52億5千500万円の赤字。また一日平均の乗車人数が最も少ない線区は、陸羽東線の鳴子温泉と最上の間の41人でした。

 この公表は初めてで、会社では、人口減少やコロナ禍など環境の変化で利用者が大きく減少するなか、沿線の住民や自治体と現状を共有し、持続可能な交通体系について建設的な議論をするためとしています。

 状況を伝えられた鹿角市によりますと、会社では、赤字区間をバス路線に転換したり、国の補助制度があるバスの協議会のような仕組みの創設など、路線の存続のあり方について沿線の自治体と協議が必要だとしています。

 ただし、直ちに存続、廃止の議論につながるものではないと説明したということです。

 発表を受けて鹿角市の関市長は、「今後、利用促進協議会などでJR東日本や沿線自治体と連携して誘客に努めるとともに、住民の利便性向上と路線の存続につながる対策を検討していく」としています。