初の20億円台割れの見とおし かづの農協の年間販売額

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 鹿角市と小坂町を管轄する農協がまとめた今年度産の販売実績の見込みによりますと、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、設立からおよそ60年間の歴史で初めて、総額が20億円台を割り込む見とおしとなりました。

 かづの農協のまとめによりますと、総販売額の見込みは19億4千700万円で、好調だった昨年度と比べると6億1千万円あまり、率にして24%のダウンとなります。

 過去10年の総販売額をみますと21億円台から26億円台の間で推移していて、農協では「昭和38年の設立以来、20億円を割るのはおそらく初めて」とみています。

 かづの農協ではコメが総販売額の51%を占める主力ですが、不調の大きな要因は、新型コロナウイルスの影響で外食産業が低迷し、全国でコメの需要が落ち込んでいる点です。

 これにより販売単価が、前の年から2割ほど減っているということです。

 また農協では農家の減収を最小限に食い止めようと、コメの作付けで主食用から飼料用への転換を呼びかけており、集荷量が前の年から16%減りました。

 それらの結果、コメの販売額は9億9千300万円にとどまり、前の年と比べると4億300万円、率にして29%の減少となりました。

 農協では、「このままでは農業経営、地域経済への甚大な影響が危ぐされる。行政にも緊急的な支援の要請をしており、安定したコメ作りの環境を維持したい」としています。

 いっぽう野菜は、温暖化と全国的な好天で出荷時期が重なって値崩れが起き、ほとんどの品目で販売額が例年を下回りました。

 そのうち販売規模がコメに次ぐキュウリは、販売額が3億6千200万円となり、前の年から1億2千600万円、率にして26%のダウンです。

 モモが好調だった前の年とほぼ同じ実績になったのと対照的に、リンゴが春の霜害で苦戦しており、出荷量が前の年の6割程度に落ち込み、販売額は4割ほど減る見とおしです。