花輪ばやしの三味線研究、海外で発表へ アメリカ人女性

花輪ばやしの三味線研究、海外で発表へ アメリカ人女性

 鹿角市の民俗芸能「花輪ばやし」の三味線を研究しているアメリカ人の女性が、世界的な学会などで成果を発表することになりました。

 千葉県松戸市に住むコリーン・シュムコーさん(36)は、首都圏の大学で日本の伝統音楽を指導するいっぽう、およそ15年間にわたり、三味線の音楽表現や、現代における三味線の生かし方などを研究しています。

 鹿角市出身の友人から、「私の古里に素敵な音楽があって、伝統を引き継ごうとみんなで頑張っている」と薦められ、4年前に花輪ばやしの調査を始めると、夢中になりました。

 花輪ばやしの三味線についてシュムコーさんは、「単なる娯楽的な面だけでなく、表現の美しさや、巧みな技術がある」と分析しています。

 いっぽう、西洋音楽が楽譜や理論などで解析されたことで発展しているのに対し、花輪ばやしの三味線ではこれまで、定量的な分析がされていないとし、データなどで可視化することにしました。

 さらに花輪ばやしが、地域のコミュニティーの形成に大きな役割をもっていることにも着目しており、その特性を探ることで、衰退しているほかの地域の文化の再建にもつなげたい考えです。

 研究では、国の外郭団体の学術研究に対する認定事業に合格したことで、世界的な発信ができるようになり、ことしはポルトガルや韓国で開かれる学会で成果を発表するほか、本の出版も想定しています。

 シュムコーさんは、「花輪ばやしの三味線の魅力や価値の大きさ、深さを世界に発信したい」と話しています。