伝統行事の「虫送り」 鹿角市八幡平

伝統行事の「虫送り」 鹿角市八幡平

 太鼓を叩きながら地域を歩いて、農作物の害虫の駆除を祈る伝統行事「虫送り」が、鹿角市八幡平で行われました。

 古くから農業が盛んな鹿角市内には、農作物の害虫の駆除と豊作を祈る行事、虫送りが、各地に様々な形で残っています。

 60世帯ほどある八幡平の夏井集落でも19日夜に行われ、幼児から大人までおよそ30人が、太鼓を叩きながら集落の中心のおよそ500メートルを歩きました。

 参加者たちは、虫を追い払う掛け声「おーくれ、おーくれ、おーくれよー」と唱えつつ、独特の拍子の太鼓を打ち鳴らしていました。

 この集落の虫送りは、10年ほど休止していたものを5年前に復活させ、地域の人たちを喜ばせており、この日も太鼓の音を聞きつけた人たちが行事を見に来ていました。

 見守っていた地元の80代の女性は、「季節ごとにある伝統行事は大切だと思います。参加者が減っても、長く続けてほしい」と話していました。

 主催した「夏井大太鼓に親しむ会」の阿部和巳(かずみ)会長(44)は、「地元が好きな子ども、若者を増やすために行事を続けている面もある。伝統を受け継いでいきたい」と話しています。

 鹿角では各地の虫送りが終わると、畑や田んぼでいよいよ収穫が本格化します。