無花粉のシンテッポウユリ、初出荷 鹿角市

無花粉のシンテッポウユリ、初出荷 鹿角市

 花粉が出ないシンテッポウユリが国内で初めて開発され、鹿角市の畑から市場へ初出荷を果たしました。

 シンテッポウユリは仏事のお供え用などとして人気ですが、黄色い花粉が、白い花びらや服を汚すことが、弱点と言われています。

 そこで秋田県農業試験場が、花粉が出ない品種の開発に乗り出し、8年かけ、成功させました。

 花は一般的な品種よりも小ぶりで、白く、そのイメージから「あきた清(きよ)ひめ」と名づけられました。

 県がことし3月に国に品種登録を申請していて、その公表を受けてこの夏、出荷できるようになりました。

 4年前から、鹿角市錦木根市戸にある平野隆さん(61)の畑で試験栽培が行われていて、ことしはおよそ4千本が育てられています。

 先月末の初出荷では高値がついたそうで、平野さんは、「シンテッポウユリは仏事で飾られるのがほとんどだが、あきた清ひめは花がクリアな白で、小ぶりでかわいいので、使い道が広がることに期待している」と話しています。

 鹿角市はシンテッポウユリの出荷量が東北で最も多く、気候により、開花がちょうどお盆と重なることから、試験場ではあきた清ひめの栽培の適地とみています。

 秋田県農業試験場の横井直人(なおと)主任研究員(50)は、「花屋にどう評価されるかによるが、国内初であり、秋田のユリの起爆剤になることに期待している」と話しています。

 花は収益性が高い農作物として近年注目されていて、鹿角市でも若手や女性の参入につながっており、あきた清ひめの活躍で現場がさらに活気づくことが期待されます。