芸術、文化の活動をしている市民たちが、けいこの成果を文化ホールで披露し合う催しが鹿角市で開かれました。
芸術や文化の活動を盛んにしようと毎年開かれている「チャリティー芸能祭」が28日、花輪の複合施設「コモッセ」であり、およそ20の団体から60人ほどが出演しました。
競技かるたの会の発表では、週一回のけい古に励んでいる保育所「わんぱくはうす」の年長児たち12人がステージに上がり、百首のなかから3つの歌を読み上げました。
競技かるたを始めてから半年ほど経った園児たちの読み上げはなかなか様になっていて、読み終えると満足そうな表情を浮かべる子どもが多く見られました。
はかま姿のかわいらしさと、しっかりと歌を読みきる様子に観覧者たちは笑顔を浮かべたり感心したりしながら、大きな拍手を送っていました。
園児たちを指導している花輪かるた会では、「百首すべて覚えた園児もたくさんいますし、かるたをとおして、おじぎの仕方、言葉づかい、相手を敬う心も身についています。このなかから名人やクイーンが現れてほしい」としています。
この日の発表は、謡曲、バレエ、日本舞踊に大正琴、それに民謡などと様々あり、観覧者たちは多彩な発表を楽しみながら、芸術の秋を満喫していました。
観覧していた80代の女性は、「子どもたちのかるたの発表がとてもかわいかった。かるたは鹿角の文化でもあるので、小さいころからふれている姿に感動もしました」と話していました。
主催した鹿角市芸術文化協会の佐藤友信会長(73)は、「芸術、文化は潤いやゆとり、元気をもたらしてくれる。発表を見て、やってみたいと思ったものに挑戦して、人生を広げてほしい」と話しています。