4月のクマ出没、過去最多 鹿角市、人身事故対策呼びかけ

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 去年、クマの目撃報告が過去最多となった鹿角市で、ことし4月もこれまで最も多くなり、市がはちあわせなどによる人身事故を防ぐよう対策を求めています。

 市によりますと、市内での先月のクマの目撃の報告は、12件ありました。これはこれまでで最も多く、また前の年までの5年間の平均のおよそ3倍にのぼりました。

 目撃された場所は、毛馬内の市民センターの近くや八幡平の国道沿いなどの、人の生活圏もありました。

 前の年の秋に出没が多かった次の年は、春の早い段階で多く目撃される傾向にあり、ことしはそれに該当しています。

 これは、前の年の秋に、山にクマの食べ物が少なかったため人の生活圏に多く出た次の年の春も、山に残っている食べ物が少ないためだと市はみています。

 そのためこの時期のクマの行動について、食べ物を求め、広い範囲を歩いていることや、これまでなかった場所にも出没する傾向を挙げ、はちあわせによる人身事故を警戒しています。

 市内ではことし人身事故はありませんが、県内ではすでに発生し、県外では死亡事故も起きています。

 鹿角市農地林務課では、「被害に遭った人からは、普段から行く場所だった、その日に限って鈴をつけていなかったなどの声が聞かれます。身近な場所、少しの時間でも、油断や、自分は大丈夫という過信をしないでほしい」と呼びかけています。

 対策として、建物の出入り口の戸を閉める、誘因物を置かない、刈り払いなどで見とおしを良くしておくことや、草むらなど見とおせない場所に近づかない、音を出しながら行動することなどを呼びかけています。

 またタケノコ採りシーズンを迎えるなか、市内で過去にタケノコ採りの入山者がクマに襲われて死亡するなどした山林を入山禁止としていて、市は「絶対に入らないでほしい」と強く求めています。