出産の市外集約で住民説明会 鹿角市

出産の市外集約で住民説明会 鹿角市

 1日から出産を受け付ける医療機関がなくなる鹿角市で、今後の診療体制に関する住民説明会が開かれました。

 地方での医師不足を理由に、鹿角地域に唯一ある出産の受け付けが1日から、大館市に集約されます。

 29日に花輪の複合施設「コモッセ」で開かれた説明会には、妊娠中の女性たちなどおよそ40人が集まりました。

 集約先の大館市立総合病院の𠮷原秀一院長は、産婦人科医5人のほか小児科医、麻酔科医などあわせて23人で出産に携わることを説明しました。

 また、かづの厚生病院で火曜を除く平日の週4回、産婦人科の外来診療があり、うち2回派遣される大館市立総合病院の医師が出産も担当することを示し、「普段診療している先生が出産を取り扱うので、安心していただきたい」と述べました。

 続いてかづの厚生病院の吉田雄樹院長が説明に立ち、週4回の外来診療で、診察、妊婦と婦人科の健診、そして妊娠前期の「母親教室」を行っていくこと、また患者の診療情報を大館市立総合病院と共有できるシステムを導入することを示しました。

 会場から、急な陣痛で救急搬送される際の体制がたずねられたのに対し、鹿角の消防本部と市の職員が、救急車の中で出産に対応できる救急隊員の育成が進んでいることや、妊婦の自宅の位置などを救急本部で事前に登録するサービスの開始を説明しました。

 また、鹿角で出産の受け付けを再開するために必要な体制を問われたのに対し、吉田院長は、「産婦人科医3人が必要で、助産師もそろえなければいけない。難しいのではないか」との考えを示しました。

 会場を訪れていた、来月5日が予定日という花輪下タ町の20代の女性は、「大館のスタッフが充実していると聞いて安心しましたが、出産の時の移動が心配なので、まだ不安に思っています」と話していました。

 市では、「医師探しを継続するとともに、妊婦一人一人の思いを大事にして、できる限りのことをしていきたい」としています。