日本文学の初版の復刻版を展示 鹿角市の図書館

日本文学の初版の復刻版を展示 鹿角市の図書館

 夏目漱石や与謝野晶子などの名作の初版の復刻版を並べた企画展が鹿角市の図書館で行われていて、貴重な機会になっています。

 名作は現代でも増刷されていますが、最初に発行される初版本は、古い作品の場合、出まわっている数は少なく、また、作りがハードカバーなど豪華なものが多く、貴重です。

 明治時代から戦前までの日本文学の名作の初版の復刻版37冊をもつ鹿角市の十和田図書館が、それを展示する企画展を設け、ずらりと並べています。

 そのうち夏目漱石の小説「こころ」は、表紙に漱石自身がデザインした絵や文字が印刷されています。

 また詩人、佐藤春夫の作品「殉情詩集」は、読者が好きなようにページを組み合わせられるように、ページが裁断されていません。

 ほかにも、鹿角にゆかりがある石川啄木の歌集「一握の砂」や、川端康成の作品で最も人気があると言われる「伊豆の踊子」など、だれもが聞いたことがある名作が並び、発行当時の雰囲気が伝わってきます。

 展示を企画した十和田図書館の副業務責任者、阿部由季乃さん(33)は、「名作は、知っていても、難しそうで手が伸びないと言われますが、今回の展示で身近に感じていただき、外出が少なくなっている今、じっくり読んでいただきたい」と話しています。

 この企画展「初版本で読む日本文学」は来月7日まで十和田図書館で行われていて、展示している作品は、申し込めば借りられるということです。