声良鶏銅像、市長が移設主張 鹿角市議会

声良鶏銅像、市長が移設主張 鹿角市議会

 鹿角市の9月定例議会は9日、一般質問が行われ、市民から反対の声が出ている鹿角花輪駅前からの声良鶏の銅像の移設について、児玉市長が初めての言及で、移設の意義を主張しました。

 市は鹿角花輪駅前の拡張工事で安全を優先するためだとして、中央にある声良鶏の銅像を花輪横町(よこまち)の市の博物館「民俗資料館」の前に移すことを決めました。

 これに対し市民団体が、「市の鳥を内外にアピールできる一番いい場所に残してほしい」などとして、移転に反対するおよそ600人の署名と要望を市に提出しています。

 9日の一般質問で、移設後の銅像の活用を成田哲男議員に問われた児玉市長は、歴史的な価値がある資料館の建物と、「市の鳥」の銅像がともに町のシンボルだとし、「二つのシンボルが同じ場所にそろうことから、施設の魅力が向上すると考える」との認識を示しました。

 さらに、「銅像の作者、相川善一郎氏の生家が近くにあり、本市が誇る文化人の相川氏と声良鶏の銅像を多くの方に知っていただく絶好の機会だ」として、まちなか観光に生かす方針を示しました。

 市民による駅前からの移設反対の動きが出てから児玉市長が言及するのは、これが初めてです。

 反対する市民たちからは議会に対しても理解を求める請願が出ており、今後審議されます。

 いっぽう75歳以上の高齢者宅を定期的に巡回する訪問介護事業を求めた兎澤祐一議員に対し市は、「大きな役割を担うと考えられるが、人員確保や夜間を含めた対応、サービス範囲の設定など課題がある。令和2年度までの介護保険計画中は想定していないが、団塊世代が後期高齢者になる2025年を見据え、ニーズの有無などを見極めていく」と述べました。

 また田中孝一議員が自殺の状況を尋ねたのに対し市は、「去年1年間の自殺者は7人で、男性、60歳以上が多い。意識調査で20歳から59歳までで自殺を考えたことがあると答えた人は半数近くを占めた。地域で他者とつながりをつくることが予防で重要という意見があり、職場環境の改善の啓発や退職後の活躍の場づくり、生活支援を進める」としました。

 鹿角市の定例議会の一般質問は、10日も行われます。