鹿角の蔵から江戸、明治の美術品 博物館で展示

鹿角の蔵から江戸、明治の美術品 博物館で展示

 鹿角市のかつての商家の蔵に眠っていた古い美術品などの企画展が地元の博物館で始まり、この土地に古くから江戸などの文化が入っていたことを裏づける、興味深いものとなっています。

 これは、花輪横町(よこまち)にある市歴史民俗資料館が、地元のかつての商家から借り受けて、2日に始めた企画展です。

 展示されているのは書や絵が描かれた掛け軸、浮世絵、仏画など46点で、ほとんどが江戸時代後期から明治時代後期までに作られたものです。

 明治時代初期に流行した「横浜絵(よこはまえ)」と呼ばれる浮世絵は、当時近代的だった建物や鉄道が描かれていて、文明開化が表現されています。

 また美人画や歌舞伎絵には、美しい女性や華やかな町の様子が描かれていて、現代のグラビアのように楽しまれていた様子がうかがえます。

 最も古い展示品は、文政4年、1821年に石川県の寺の住職が書いたことが裏に記されている掛け軸で、神社の神様の名前を寺の住職が描いており、神仏習合を表す、現代の人にとって興味深いものとなっています。

 施設では、「当時の花輪は、鉱山の反映を背景に町が潤い、江戸や上方の文化が数多く入ってきていたことが分かります。展示品の雰囲気にふれて、古里を改めて誇りに思っていただきたい」としています。

 この特別展「蔵の中から出できたよ」は、今月いっぱい開かれています。

 いっぽう施設では、このほかにも数多くの美術品が地域で眠っているとみて、作られた時代や使い道などの調査を引き受けています。調査の依頼は、今月いっぱい受け付けるということです。